シブヤ・アロープロジェクトとは?

私がどうしても実現したかった「シブヤ・アロープロジェクト」が始まりました。

渋谷区長 長谷部健

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を控え、今後、さらに増えることが予想される外国人を含めた多くの来街者(在勤・在学者を含む区民以外の渋谷区を訪れる方々)の方への帰宅困難者対策が、渋谷区の喫緊の課題となっています。

区内の小学校や公園等は「一時集合場所」であり、一時的に様子を見る場所となっていますが、区民と来街者が利用するには十分なスペースではありません。そこで、特に渋谷駅周辺では発災時に、来街者の方が一時的に退避する安全な場所として、避難場所などを「一時退避場所」として定めることとしました。

これは一時退避という新しい考え方であり、来街者の方には、帰宅困難者支援(受入)施設が開設されるまでの間、安全に留まれる、この[一時退避場所]※1を知っていただく必要があります。そこで、一時退避場所を指す「矢印・サイン」が必要と考えました。しかし、本区の場合、画一的なサインを設置しても街の中に埋もれてしまいます。

それらの課題を一気に解決できないだろうか?よりシブヤらしくクリエイティブに解決するには?と考え、導き出した答えが、「矢印・サインをアート化し、来街者の方々の意識に残るようにすること」でした。
今年、区が共催し「シブヤ・アロープロジェクト実行委員会」が立ち上がりました。実行委員会は、渋谷区商店会連合会を始め、様々な組織の方に入っていただき協力をいただいています。

また、サインをアート化するにあたり、外部のクリエイターの力が必要だと考えました。「桑原茂→」さんが主催した“Rock n’ARROW”project※2に思いあたり、実行委員会でディレクターをお願いし、アーティストの選定やアートの選考等にご協力いただいています。

現在、このプロジェクトは着々と進んでいますが、スタートしたばかりですので、これから来街者の方に認識してもらえるように進めていきます。今後5年程度の時間をかけ、区内に多くの「矢印・サイン」を設置し、来街者の方々に知っていただけるようにしていきたいと考えています。知っていただくことが、もしもの時に、必ず役に立つと信じています。区内に[矢印・サイン]が増えていけば、[シブヤ=矢印]と認識されることで、[矢印・サイン]をモチーフとした「お土産」が生まれてきたりすることにも大いに期待しています。

※1一時退避場所とは
「渋谷駅周辺地域都市再生安全確保計画」で、発災時の渋谷駅周辺の混乱を防止するため、来街者を中心とした帰宅困難者を[一時退避場所]へ誘導する「避難誘導計画」を策定。発災時に、一時的に退避する安全な場所として広域避難場所などを「一時退避場所」として定めた。
一時退避場所:代々木競技場屋外敷地、明治神宮【渋谷駅周辺地域都市再生安全確保計画から】

※2“Rock n’ARROW”projectとは
桑原茂一氏率いるCLUBKING主催。ジャンルを超えたアーティスト達による命を救う矢印(Rock n’ARROW)をTシャツで表現。災害時の矢印(避難誘導サイン)をブランディングする総勢61名が参加した寄付を目的としたアートプロジェクト。売上の一部は、アーティスト自身が自ら考え、選出した団体へ寄付される。

2017年8月未、遂に、その矢は射られた。

桑原茂→

「一時退避場所」を指し示す→矢印をモチーフにした「命を救うアート」→渋谷の街へ→
3.11 私たちにできることは何か?

その問いかけから生まれたのが、この「命を救うアート」プロジェクトです。
私が Love&Peace の世代ということもあり、Rock n’ARROW と名付けました。

このプロジェクトの狙いは、参加したアーティストが継続的に創作活動ができ、しかも社会のインフラとしても機能するようなものでなければならない。 つまり、その矢(安全装置)を、心を揺さぶるアート作品へ昇華させることが出来れば、自ずと安全への意識は高まり、同時にアートへの関心も深まることで、社会生活に、ちょっぴり潤いを持たせることにもなるのではないか?あれから6年後の今夏、一度見失った矢が新たな目標を持って再び放たれました。これは、来夏30周年を迎える free paper dictionary 継続への最大のご褒美だと感慨一入です。

さて、この渋谷アロー計画は、五カ年計画で進めるそうです。
このアロー・プロジェクトが渋谷の未来を明るく照らす為にも、 free paper dictionary を続けていきます。

最後に、ハセベ ケン 渋谷区長に心よりの感謝を!

One More Arrow.

商店会としても、渋谷らしい帰宅困難者対策は積極的に進めたい

実行委員会委員長(渋谷区商店会連合会会長) 大西賢治

日頃から多くの方々に来ていただいている商店会としては、もし災害が発生した時のお客様の保護や避難誘導が課題と考えていました。今回、帰宅困難者対策として、アートで避難誘導する取り組みは、実に渋谷らしく、来街者の方の誘導には有効であると考えられるので、商店会としても積極的に進めたいと思います。

また、様々な団体が参加する実行委員会方式で事業を進められるのであれば、行政主体の画一的なものではなく、自由な発想での取り組みが可能であると考えます。 今後も順次、この「矢印サイン」を増やし、災害時の避難誘導の一助とすることで、来街者の方にも、渋谷区が安全・安心であるということを認識していただければと思っています。

実行委員紹介

主催

シブヤ・アロープロジェクト実行委員会
委員長: 渋谷区商店会連合会 会長
委員: 渋谷駅周辺帰宅困難者対策協議会
渋谷駅前エリアマネジメント協議会
渋谷区観光協会
渋谷区医師会
渋谷区歯科医師会
渋谷区薬剤師会
東京青年会議所 渋谷区委員会
東京商工会議所 渋谷支部
東京渋谷ロータリークラブ
東京渋谷ライオンズクラブ

共催

渋谷区